ジェンダーレスとはなんだろう。
このことについて考えて行こうと思います。
まずは、こちら。ジェンダーとは
ジェンダーとは、生物学的な性別によって与えられた社会的、文化的性差を意味します。生物学的な性別とは、具体的には生殖機能の違い。
赤ちゃんが生まれると役場に出生届(出生証明書)を提出しますが、出生届に記載される赤ちゃんの性別は、生物学的な性別として、男または女のどちらか一方を記載します。
一方、ジェンダーとは社会的、文化的に作られる性別のことを指し、いわゆる男性らしさ、女性らしさと表される性差のことを言います。
次に、ジェンダーレスとは
ジェンダーレスとは、生物学的な性差を前提とした社会的、文化的性差をなくそうとする考え方を意味する言葉です。
現在では同じ職種でありながら男性と女性で呼び方が変わることはほとんど無いですが、
以前は女性の保育士のことを保母、
男性の保育士のことを保父、
女性の看護師のことを看護婦、
男性の看護師のことを看護士とら
表現していたことからも分かるように、
生物学的な性差を元に、同じ仕事をしている男女に対して区別をしていたと見られます。
学校の制服もジェンダーレスの制服を採用する学校が増えています。
男女による違いは、社会人の世界だけではなく子どもたちの場合も同じような状況がありました。
近年ではランドセルの色がカラフルになり、
男女で色が決まっているといったことはなくなりつつありますが、
過去には男の子は黒のランドセル、
女の子は赤のランドセルというのが一般的で、
学生の制服の場合も、
男子生徒はスラックス、
女子生徒はスカートと、
決められている学校は少なくありません。
しかし、このような生物学的な男女の性差を前提とした規則は廃止される傾向が高まってきており、職業の呼称は男女の違いに関係なく統一され、学校の制服もジェンダーレスの制服を採用する学校が増えています。
ジェンダーレスと似ている言葉にジェンダーフリーという言葉があります。
ジェンダーレスは、生物学的な性差にとらわれた固定観念を持つことをやめ、
社会的、文化的な性差をなくそうという考え方の言葉ですが、
ジェンダーフリーは生物学的な性差による役割分担にとらわれず誰もが平等に自分が望む生き方を選択できるようにしようという意味の言葉です。
例えば、女性が結婚を機に仕事を辞め、
専業主婦になることを珍しいと感じる人はほとんどいないでしょう。
しかし、男性が家庭を守るために専業主夫を選択するとなると、
周囲の理解が得られないケースが少なくありません。
実際、厚生労働省が発表している平成30年度雇用均等基本調査によると、
女性の育児休業の取得率が82.2%に対して
、男性の育児休業の取得率はわずか6.16%という結果が出ているのです。
この結果からも、男女によって異なる役割を持っているという、
固定観念を持つ人が多い、
……という事がわかりますね。
ジェンダーレスには、
生物学的な性別を元に男女の性差を、
決めつけてしまう考え方を、
やめようという意味がありますが、
男女の区別がないという意味でユニセックスという言葉が使われることがあります。
ユニセックスは、主にファッションや化粧品業界で使われている言葉で、男性向け、女性向けという概念がなく、男女どちらでも使用できるファッションや化粧品のことです。
洋服に限らず、以前は香水などもメンズ向け、レディース向けのように分けられていましたが、近年では男性、女性ともに使うことができるものはユニセックスという表記で販売されるものが増えています。
(個人的には男女兼用の服はありがたい…)
まとめみたいなものです↓
ジェンダーとは、
生物学的な性別によって与えられた社会的、
文化的性差を意味する言葉
以前は同じ仕事でも、
男女で呼び方が違い区別していた。
ジェンダーフリーとは、
生物学的な性差による役割分担にとらわれず、誰もが平等に、自分が望む生き方を選択できるようにしようという意味の言葉。
それでは長くなりましたが、
Haruでしたm(_ _)m
END